東京都市大学付属小学校英語科講師、青山学院大学、恵泉女学園大学非常勤講師、一般財団法人語学教育研究所研究員(小学校英語教育研究グループ所属)。『語研ブックレット 小学校英語1~3』(共著・語学教育研究所)、『新版 うたって遊ぼう 小学生の英語の歌』(共著・小学館)などの著書がある。
東京学芸大学教授、聖マリア小学校英語科講師、小学校英語教育学会会長。2014~2017 年度放送NHK Eテレ『プレキソ英語』監修。『子どもと共に歩む英語教育』(共著・ぼーぐなん)、『英語科教育』(共著・一藝社)などの著書がある。
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はじめに
本書の構成と使い方
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Chapter 1
英語を気楽に使ってみよう
(あいさつ・つなぎことばのフレーズ)
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Chapter 2
英語で授業をすすめてみよう
(授業の進行・活動の準備のためのフレーズ)
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Teacher Talk 1 ピクチャーカードを使ってみよう
コラム(1) まずは気楽に取り組もう
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Chapter 3
英語で子どもを動かしてみよう
(活動の中で使う基本フレーズ)
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Chapter 4
英語で確かめてみよう
(子どもに確認を求めるフレーズ)
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Teacher Talk 2 歌を歌おう
コラム(2) ティーチャートークのちょっとしたコツ
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Chapter 5
英語でほめてあげよう
(子どものやる気を引き出すフレーズ)
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Chapter 6
英語で思いっきりしかってみよう
(注意したり、たしなめたりのフレーズ)
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Teacher Talk 3 体を動かそう
コラム(3) 歌いながらオニを決めよう
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Chapter 7
英語でアクティビティを楽しもう
(活動の中での具体的な指示のフレーズ)
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Teacher Talk 4 ジャンボカルタ取りをしよう
コラム(4) 知っておきたい学校用語
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Chapter 8
英語でゲームを楽しもう
(ゲームの中で子どもを動かすフレーズ)
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Chapter 9
英語で子どもとのやりとりを楽しもう
(コミュニケーションを活発にするフレーズ)
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Chapter 10
英語でALTと気楽に話そう
(ALTとの打ち合わせや授業で使えるフレーズ)
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Teacher Talk 5 パノラマで遊ぼう
コラム(5) ALTとの授業を積極的に
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基本表現リスト
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子どもたちに英語を教えていると、そののびやかな感性、英語に対して臆することなく関わっていこうとするオープンな心に驚かされます。小学生のこの時期には、たくさんの英語に触れながら、楽しく英語ですごす体験を積ませたいと思います。私たち大人は、そのための環境作りに力を注ぎ、子どもが自ら学んでいく、その手助けをしたいと思うのです。
英語活動における子どもをとりまく環境ということでは、今後、よい視聴覚教材もたくさん出てくるでしょうし、ALTの先生の各学校への派遣回数も増えてくることと思われます。しかし、何と言っても、その中で“かなめ” の役割を果たすのは、子どもたちのことをよくご存知である担任の先生であり、その学校で英語活動に携わる先生方でしょう。子どもたちの身近にいらっしゃる先生・担任の先生方が、自ら英語を楽しみながら使う姿を見せることで、子どもたちは励まされ、ごく自然に「英語の世界」を受け入れていけるようになります。まわりの大人が、一緒になって“英語の雰囲気づくり” をすること、それがとても大切なのだと思います。そのとき注意したいのは、子どもたちに、決して無理に言わせようとしないこと。「英語が自然に使われている状況」を示していくことで、子どもたちは自ら学んでいくはずです。教室で交わされる英語でのやりとりを通して、「英語を聞いてわかった。“英語を使う” って楽しいことだな。自分も使ってみたいな。」という思いをいだいてくれることを大切にしたいと思います。
この本では、実際に英語活動を進めていく上で必要だと思われる表現を合計200(関連表現を入れると377)紹介してあります。英語に自信のある先生にはさらなるブラッシュアップのために活用いただきたいと思いますし、「英語はどうも・・」と一歩引いておしまいになっている先生方は、是非この機会にチャレンジして、子どもたちへ英語で語りかけをする機会を少しずつ増やしていっていただきたいと思います。また、ALTの方との打ち合わせなどで活用できると思われる表現もいくつか載せてありますので、是非、参考になさってください。先生自ら英語を楽しみ、よりよい英語活動を進めていく上で、この本が少しでもお役にたつのであれば、大変嬉しく思います。
2004年3月
永井淳子 粕谷恭子
この本の初版を世に出してから15年の歳月が流れ、小学校英語教育を取り巻く環境は大きく様変わりしました。今回、改訂の機会を与えられ、この本が読み継がれてきたことに改めて感謝しています。改訂にあたっては、大きな「建て替え」は叶いませんでしたので、解説の「内装」を少し修正するにとどめました。表記の統一や誤記の修正、わかりづらい表現の書き換え等を施し、みなさまに再度本書をお届けいたします。15年前に「はじめに」で記した思い、メッセージに変わりはありませんので、そのまま再掲することにしました。この本が少しでもお役に立つことを願う気持ちも15年前となんら変わりません。再登板の機会を与えられた本書がより明るい英語教育の未来への橋渡しとなることを願っています。
2019年6月
永井淳子 粕谷恭子
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